わたしはきっと。

なぜだろう、私はずっと東京へ惹かれ続けている。

住んだことがないのだから、その実態は感じたこともないのに、あの街から発せられる形のない何かに、強く憧れを抱く。

それはそこにしかない物や文化に対してではなく、街そのものに対して感じる。

私ひとりがあっという間に飲み込まれそうな、ぞくぞくとなる、なにか。

楽しいや、面白いではなく、孤独を感じたときの恐怖に似た、なにか。

分母がわからない程の巨大なそれが、強く、私を引き寄せる。


0コメント

  • 1000 / 1000