さむい、さむい、ささくれ。

指の先にささくれがあります。

つい爪や指を剝いてしまう嫌な癖がなかなか治らず、自分の深爪を恥ずかしくなる時が何度もあります。


右手中指のささくれは、昨日の夜はただ皮がめくれていただけなのに、湯船につかって歯を磨いて一晩寝ているうちに、どこかで菌か入ったのか、朝起きると腫れていました。

触るとジンジンと熱を持っていて、傷口はやたらとしみてヒリヒリと痛い。


癖というのはどうしてこうも厄介なのでしょう。


子どもの頃、親戚の誰かに、爪を噛むなら手が汚いからもう手をつないで歩いてはあげないよ。と言われたことをいまだによく覚えています。


ショックだったのは、手を繋いでもらえないことではなくて、私の嫌な癖が他人にバレていたことでした。

恥ずかしくて、情けなくて、そういう感情を味わったのは初めてで、うまく返す言葉も見つからず、、、結局なんて返事をしたかは思い出せません。


それでも、癖は治らなかったし、今になっても自分の癖を誰かに見られた時の何とも言えない気持ちはうまく対処できないままです。

止められないからしているのか、していたいから止められないのか、その違いもわからないくらい、無意識の存在です。


意識してないのになかなか痛い傷を作るのだから、直すべきだよなとか当たり前の事しか思い浮かばず、話の終着点をどこに持ってくればいいのかわからなくなってきました。

でも、こんなこと書くと、個展とかでお会いした時、私の指先を見られそうで嫌だな。


癖。



言葉もその意味も面白いなと気付きました。

普通に生活していてこんな風に自分の癖を思う事もなかったので、改めて、人間の癖という行為そのものが興味深くなりました。

次回作のテーマにもなりそう。



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