個展Where I am.を終えて。

鈴木夏帆 作品展Where I am.が終了いたしました。
約一年ぶりの個展、そして新シリーズwhere I am.の発表の場となりました。
各都市で撮影した写真に、街で交差する人々を刺繍で描いた今作では、誰もが感じたことのあるリアルな都会の表情を表現した。


作品の発表というのは、改めて自分の表現を「見つめ直す」場であると思います。

今回の個展では過去に発表しましたmontageも同時に展示を行ったため、二つのシリーズの対比と表現の経過を感じていただけたのではないでしょうか。
Where I am.の制作のきっかけは、前作montageで発表した、NYの夜景に人影を重ねた作品にあります。
雰囲気の異なる作風であっても、共通する要素や技法があり、こうして広い会場で一度に制作した物を見直して、初めて気付く発見も多くありました。
やはり手元で制作している時とは異なり、「鑑賞」してこそ感じる作品の空気や広がるイメージがあります。
作り手であるにもかかわらず(いや、作り手であるからこそ)私自身もこの個展という機会をもって、作品と距離を取り向き合えるのだと感じました。

作品は一針一針、刺繍がされており、糸の張りや、たゆみが見て取れます。
金の糸は見る角度を変えれば煌めき、アップリケされた布は、目を近づければ糸のほつれさえも感じます。
印刷やスマホの画面ではわからない作品の魅力を作品展では感じて頂けることとおもいます。
今後は発表の機会が多く控えております、また皆様に作品を見て頂けること楽しみにしております。
最後に、鈴木夏帆作品展wher I am.へご来場頂き、誠にありがとうございました。
路面での開催という事もあり初めてご来場された方や、インスタグラムなどsnsを見て足を運んで頂いた皆さま、そして日頃より私の作家活動を応援いただいている皆さまに心よりお礼申し上げます。
より一層、自分の表現を見つめ、良いものを発表できるよういたしますので、今後ともよろしくお願いします。
鈴木夏帆

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