Summer Sailing 初めての個展を終えて
SummerSailing夏の日に出航する、私とテキスタイル作品の展覧会。
私の初めての個展が終了し、約一週間がたちました。
片付けや作品のお届けなどやることはまだまだありますが、やっとゆっくりと個展について考える時間を取れました。
およそ4か月前に会場を予約してから、作品の制作はもちろんディスプレイの仕方、販売、グッズの用意、搬入の方法、思いつく限りのことを考え、毎日のほとんどの時間を準備に費やしました。それでも、初日を迎えるまで一体どんな雰囲気の会場になるのか、まったく予想が尽きませんでした。
設営を終えて、自作のワンピースに着替え、改めってゆっくりと会場を見渡した時。
あの広い部屋にぴったりと収まった作品は、本当にどれも今までにないほど魅了的に感じられました。自分の手の中で縫い終わったときが作品の完成の瞬間だと思っていたけれど、きっと今日からたくさんの人の目に触れられて、やっと作品と呼べるものになるんだと気づき、今日から始まる三日間に少し身が引き締まりました。
いざ、オープンしてみれば予想を遥かに超えるほど、本当にたくさんの方にご来場いただきました。どの方も一つ一つをゆっくり丁寧に見てくださり、評価していただけることが嬉しくてたまりませんでした。たくさんのお褒めの言葉とご感想をいただき、個展を開いた意義を十分に達成できたと思います。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
ご来場いただいた皆様からのご質問で多かったのは、
「この先は、どうしていくの?」でした。(笑)
皆さんに心配をおかけしているなぁと感じ、訊かれるたびに周りの方から愛されていることに感謝と気恥ずかしい気持ちでありました。
正直なところ、自分でもこの先、何になりたいのかわかりません。
なんという職名を目指しているのか、何を極めたいのか、果たして今それを明確にする必要があるのか、、、と考えれば考えるほど、わからなくなります。でも、これは決してネガティブな悩みではありません。むしろ個展がおわり、思い悩む必要なんてないような気さえしています。
私、個展が終わって、すごく、すごく、すごく、ほっとしました。
お客さんがたくさん来てくれたこと、皆さんが楽しんでくださり大成功に終えれたこと、両親が立派だと褒めてくれたこと、、、
そして何よりも「私ちゃんと、これだけ頑張れたんだなぁ」って、すごく自分にほっとしています。
好きなことがしたい!
勝手な宣言で始まった今の暮らしに多少の不安はあれど、コツコツと続けてきたことが、いつの間にかこうして人に発表できるものになっていた事に、心から安心しました。
作りたいという気持ちを素直に持ち続け、一生懸命に頑張れば納得する結果がついてくる事を、この個展で身をもって学びました。
だから、先のみえない未来も、今自分がするべきは目の前の信じることに一生懸命取り組み続けることです。まるでキルトみたいな話だけど、一針一針進むようにして、自分が納得できるような未来が掴めれば素敵だなぁと思います。
初めての個展 SummerSailing を応援してくださったすべての皆様への感謝の気持ちを、私の新たな決意に変えて。
さらなる創作意欲とともに、前へ進んでいければと思います。
帆は十分、広がっていますよ!
鈴木夏帆
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