summer sailing 2016

ごあいさつ

「Ｓｕｍｍｅｒ Ｓａｉｌｉｎｇ　～夏の日に出航する、私とテキスタイル作品の展覧会～」にご来場いただき誠にありがとうございます。

さて、個展のタイトル「Ｓｕｍｍｅｒ　Ｓａｉｌｉｎｇ」は、まさに夏帆という自分の名前を英語に訳したものです。両親が7月生まれの私に、ヨットが帆を大きく広げ前へ進むようにと願い名づけました。

私にとって帆は、〝好き″という気持ちです。

描くのが好き。縫うのが好き。作るのが好き。

単純ですが、この〝好き″こそが作品そのものであると思います。

すべての始まりは、市内で1974年よりパッチワーク教室を主宰されている、臼井一絵先生のお言葉にあります。

「あなた、布が好き？革が好き？木が好き？人はね、そうして分かれるのよ。」

10歳で初めてパッチワークの教室を訪ねた時、先生のこの質問を不思議な気持ちで聞いていました。その頃の私には、布に対する意識などなく、理解が出来なかったのです。

　しかし、12年間、先生のもとで多くのことを学ぶと同時に、美しい布に囲まれて、今では自分が布をこよなく愛していることを、はっきりと感じます。

　私の可能性を見出してくださった先生に、心より感謝申し上げます。

それでは、大きく膨らむ帆を頼りに・・・

いざ出航！