フタリとハギレ展 2018

コラージュアーティスト小池柊さんとの二人展


共作のコラージュアート



フタリとハギレ展  鈴木夏帆×小池柊 対談企画  

鈴木 対談してみようってことなんで、まず私からシュウくんに質問することにします!

小池 はい

鈴木 はいって(笑) まず初めて自分の作ってるものを発表してみてどんな感じですか?やっぱり緊張?

小池 人前に出す事を考えてなかったから、まずは嬉しいし、すげぇびっくりしてる。でも一番はやっぱり照れ臭いかな、自分の自己満でしかないので(笑)

鈴木 自己満っていうのは、あくまで作ってたコラージュは趣味の一つだったからって感じ?

小池 そうだね、誰かに見て欲しいってよりかは、自分で作ったものを自分で見て、「かっこいいじゃん…(ニヤっ)」ってしてるのが好きだったので完全に自己満だと思う。

鈴木 あー、なるほど。タバコ吸いながら、悪く無いねーこれ(ニヤっ)てするわけね笑

小池 そうそう笑 逆にカホちゃんが初めて個展するって決まったときはどんな感情だった?緊張しなかった?

鈴木 2年前が始めての個展なんだけど (summer sailing 2016) その時は、それまで作ってたパッチワークの作品とか全部展示したのね。私は布が好きで,こうやって作品を作っていました!ジャーン!みたいなノリで開いたから、個展というよりかは、発表会って気持ちだったかなぁ (笑) そんなに緊張はなくて、ワクワクしてたまらなかったし、みんなが見てくれることが凄いうれしかった!

小池 うへ〜凄いな (笑) でもカホちゃんらしいなって思う。じゃあ、今年の8月にやった2回目の個展(montage2018) はどうだったの? 今まで作ったもの全部、というよりかはコンセプトがしっかり決まってた感じだけど。

鈴木 おーそこに気付いてくれてたのはかなり嬉しい(笑) ご来場ありがとうございます!

小池 いえいえ(笑)

鈴木 montageの個展の前はね、ちょっとカッコつけた言い方すると作家としてのプライドじゃないけど、来てくれる人を楽しませたいっていう欲と、応援してくれるみなさんに2年前からの成長を見て欲しいっていうプレッシャー(?)を勝手に感じてまして(汗) 正直かなり緊張と不安でいっぱいだったね。

小池 え〜そうだったんだ。

鈴木 写真と布を組み合わせるっていうコンセプトを持ったあたりから、新しい作品のシリーズが決まって製作を進めやすくはなったけど、初日を迎えて発表するまでは、たのしんでもらえるのかなぁ? っていう不安は凄い感じてたかなぁ。 その点、今回はシュウくんと二人で、お互いの作品褒め合いながら進めてたから、割と気楽に準備できた気はしてる (笑)

小池 そうだね、息詰まった時にアドバイスし合えるのは良かったと思うね。

鈴木 私は、大きいコラージュの作品を共作できたのも凄いよかったって感じてるよ。

小池 一緒に作ってる時は常に手を動かしつつも、ずっと話してたからね。あれは細かい作業が多かったから、一人でやってたらかなり大変だったかも、俺もう二度とパンとワインは切りたくない(笑)

鈴木 パン・ハサウェイ と スカーレットワインソン ね(笑) 写真切ってるだけで、 胃もたれマックスだったよ、あれ(笑)

小池 ずっと言ってたもんな笑

鈴木 見てるだけでカロリー摂取する唯一無二のコラージュだと自負してるよ!

小池 (笑笑)

鈴木 私は他のアーティストとこうやってコラボすること自体が始めてだったから、自分の作品が同じ空間で違う誰かの物と並んでるって事がすごく新鮮に感じてる。

小池 あ〜〜なるほど、俺はそもそも自分の作品が展示されてる事を新鮮に思う(笑)まぁでもお互いに作風は全然ちがうけど、制作過程は結構似てたりするよね。

鈴木 そうかもね!組み合わせを考えるアイデアとかも似てるし、素材を切って貼り合わせてひとつの画面を作り上げるって事も同じだからね。なのに、こんなに世界観はガラっと違うっていうのがやっぱり面白いなぁって、改めて思うな〜!

小池 お互いだいぶ作風違うもんな(笑)そういえば、なんで一緒に展示しようって声かけてくれたの?

鈴木 それは、もちろんシュウくんのコラージュみてカッコいいって思ったからですよ〜!まさか、同世代でしかも男の子で自分みたいにこうやって作品を作ってる人がいるって事にも驚いたしね! それに、シュウくんの作品のダークな雰囲気は、私にはない魅力だなぁって感じたのも大きかったかなぁ。

小池 うぉ…嬉しい…ありがとうございます…

鈴木 あと、違うテイストの作品を一緒に見る事ができるっていうのは、来てくださる方にも楽しんでもらえるんじゃないかとも思ったかな

小池 そうだね、見応えは二倍だよね(笑)でも共作だったり、今回の展示であぁしたい、こうしたい、ってアイデアは沢山出てきて、まだ具現化できてないものもあるのが悔しいな〜全部やりたかったんだけど。

鈴木 たしかにそうだよね〜(泣)ふたりで話してると次から次に、こういうのカッコよくない?やりたいよね〜!じゃあ、こんなのも良いよね!・・・みたいに新しいアイデアがどんどん生まれて、本当に楽しかった! メモしとかないと(笑)ちなみに今後シュウくんはひとりで個展やりたいって思わないの?

小池 カホちゃんの個展で自分の個性を前面に出してるの見て、あぁ〜俺もやってみたいなって思った。いつかやってみたいな!

鈴木 うん!シュウくんワールド満載のダークな展示会、見てみたい!真っ赤なベルベットのワンピースとか着て遊びいきたいもん(笑)

小池 お、いいねぇ!(笑)近いうちに出来たらいいな~。二人でやってみたいアイデアもまた企画してすぐ制作に入れればいいよね。

鈴木 今回のフタリとハギレ展を無事に成功させて、次回はまた違うコンセプトの二人展を開催出来るように頑張りたいね!

小池 そうだね!

鈴木 最後に、今回フタリとハギレ展の会場に来てくださったみなさんに、何かメッセージあればどうぞ!

小池 えーとですね。まずは足を運んで頂きありがとうございます。フタリとハギレ展は全く作風の違う「フタリ」が紙と布の「ハギレ」を使ってお互いに個性を出し合っています。手法は似ている、でも出来上がってるものは全然違う、ひとつひとつの作品をじっくり見ても面白いし、見比べて見ても面白いかもしれません。そのお互いの個性を活かした共作もあり、見応えもあるかと思います。是非フタリとハギレ展をお楽しみ下さい。で、こんな「フタリ」のアーティストがいるんだよ、と言いふらして下さい(笑)

鈴木 おーシュウくん・・・ ! うまく、まとめたなぁ(笑)右に同じく!ではダメですよね(笑)

小池 ダメです(笑)

鈴木 はーい(笑) まずは、やはりいつもこうして会場に来てくださる皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。私の作る物を楽しみに、そして温かく応援して頂き、心から嬉しく思っています。今回こうして、同世代のアーティストと出会ったことによって、これまで一人では出来なかった表現を見つける事が出来たと思っています。二人とも芸術の専門的な知識や経歴はありませんが「作る事がすごく好き」という気持ちを大切に、楽しんで制作した作品ばかりです。皆さんにも、作品を自由な発想で楽しんで頂ければ嬉しいです。そして、質問や感想をたくさんお話ししてほしいです!はじめましての方も、ぜひお声かけください!

小池 では、この辺で終わりにしますかね!

鈴木 あこがれの対談もカタチにできてうれしい! 楽しかった!

フタリ 最後まで読んでくださりありがとうございます!


   

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